テレビ視聴データに関する
民放5社共同の技術検証
および運用実証実験
2020.1.14改訂
日本テレビ放送網株式会社、株式会社テレビ朝日、株式会社TBSテレビ、株式会社テレビ東京、株式会社フジテレビジョン(以下「参加放送局5社」)は、2019年12月から2020年2月にかけて、関東地区のインターネットに接続されているテレビを対象に、各社個別に収集している視聴データ(視聴中のチャンネル情報や番組の視聴時刻情報など)を参加放送局5社で集約する共同技術検証および運用の実証実験を実施いたします。
実験の概要summary
本実証実験の目的は以下の通りです。
- ・データの収集・集約に必要な技術仕様の標準化、プラットフォームの技術検証
- ・放送サービスの向上や、より良い番組制作に役立てるための視聴状況の調査・分析
- ・視聴者の皆様の安全・安心を確保するため、さらに必要な事項の検討
- ・視聴データをリマーケティング(広告等)などに応用する可能性についての机上検討(実際に視聴データを広告等に活用することはいたしません)
- ・災害対策など公共性が高いサービスへの視聴データ利活用の検討
なお、本実験は、総務省から株式会社野村総合研究所への委託調査研究の一環として行うもので、野村総合研究所が設置した有識者によるアドバイザリーボード(※)の助言を受けつつ実施しています。
※アドバイザリーボード:視聴者の皆さまのプライバシー保護の観点から、法制度や情報工学の専門家、消費者代表の適切な助言を受けるために設置された第三者機関です。
1.実証実験に参加する放送局
- 日本テレビ放送網株式会社
- 株式会社テレビ朝日
- 株式会社TBSテレビ
- 株式会社テレビ東京
- 株式会社フジテレビジョン
2.実証実験期間
参加放送局5社は、以下の期間の視聴データを5社共同で集約いたします。
- 2019年12月18日〜12月20日(技術テスト)
- 2020年 1月14日~ 2月4日
※上記の期間中であっても、一部の番組または一部の機器については視聴データを集約しません。
3.実証実験で取り扱う視聴データ
参加放送局5社が実証実験で取り扱う視聴データは以下の通りです。この中に、特定の個人を識別することができる情報(個人情報)は含まれません。対象となるのは関東地区のインターネットに接続されているテレビ受信機です。
- ・視聴中の参加放送局5社のチャンネル情報
- ・番組の視聴時刻情報
- ・IPアドレス
- ・対象受信機に設定されている郵便番号
- ・テレビ受信機を識別するための情報(※)
※参加放送局5社が同一受信機を一意に識別するために、5社共同で発行する共通ID

視聴データの集約のために、以下の情報をテレビ受信機内のデータ記憶領域に保存します。
- ・記録されたデータが本実証実験用のものか否かを判定するための情報
- ・参加放送局が同一受信機を一意に識別するために発行する5社共通のID
- ・本実証実験への視聴データ提供を視聴者が停止したかを識別する情報(詳細は第11項をご参照下さい)
- ・参加放送局5社以外の視聴や録画による視聴は含まれません。
- ・実証実験で取り扱う視聴データは、インターネット回線を利用して収集しますので、実証実験の対象となるのは、インターネットに接続しているテレビのみとなります。
- ・技術的な制約により、一部の番組と一部の受信機については視聴データを集約いたしません。
- ・本実証実験で取り扱う視聴データは、特定の個人を識別できる情報を含んでいません。加えて、データ処理過程で特定の個人を識別できないようにする措置をとっています。
4.保管場所
集約する視聴データは日本国内のサーバーに保管されます。
5.実証実験で集約した視聴データの利用目的
今回の実証実験のために集約した視聴データは以下の目的で利用します。
- ・データの収集・集約に必要な技術仕様の標準化、プラットフォームの技術検証
- ・放送サービスの向上やより良い番組制作に役立てるための視聴状況の調査・分析
- ・視聴者の皆様の安全・安心を確保するため、さらに必要な事項の検討
- ・視聴データをリマーケティング(広告等)などに応用する可能性についての机上検討(実際に視聴データを広告等に活用することはいたしません)
- ・災害対策など公共性が高いサービスへの視聴データ利活用の検討
6.実証実験で集約した視聴データの利用方法
実証実験で集約した視聴データは、参加放送局や調査会社等が持つ個人情報を含まないデータと組み合わせて分析し、前項の目的のために利用する場合があります。参加放送局は、この過程で特定の個人を識別することができないようにする措置をとっています。
7.共同利用
参加放送局5社は、それぞれ自局で放送する番組の視聴データを個別に収集しています。実証実験では個別に収集された各局のデータを共通ID(参加放送局が同一受信機を一意に識別するために発行する5社共通のID)で集約・統合し、以下のとおり、共同利用いたします。
●共同利用する視聴データの項目
「3 実証実験で取り扱う視聴データ」に記載の項目と同じです。
●共同利用する者の範囲
「1 実証実験に参加する放送局」に記載の参加放送局5社です。
●共同利用する者の利用目的
「5 実証実験で集約した視聴データの利用目的」に記載の利用目的と同じです。
●共同利用に関する責任社
実証実験幹事社 株式会社フジテレビジョン
問い合わせ先:
株式会社フジテレビジョン 03-5531-1111
午前9:30-午後9:00
ホームページ https://www.fujitv.co.jp/
8.業務委託
参加放送局は、実証実験で集約した視聴データの取扱いを第5項記載の利用目的の範囲内で参加放送局5社以外の外部事業者に委託することがあります。
委託先には適切なデータ管理を行いうる事業者を選定し、当該事業者に対し、安全管理措置の構築、個人情報との紐づけの禁止、他の委託元の情報との突合の禁止、目的達成後の視聴データ等の速やかな消去等を契約上義務付けるなど、適切な措置をとります。
9.第三者提供
視聴データそのものを、第三者に提供することはいたしません。なお、視聴データを統計処理した分析結果を、第三者に提供する場合があります。
10.保存期間
本実験のために集約・統合したデータは、2021年3月31日までに全て消去いたします。
11.本実験における視聴データの集約を停止したい場合
実証実験期間中、視聴データの集約を停止されたい場合は、参加放送局のいずれかの放送中にデータ放送画面を表示し、5社共通の実証実験告知ページへ遷移するボタンを押して、遷移先の実証実験告知画面で表示される「協力しない」ボタンを押してください。
集約を停止しても、番組の視聴に影響はありません。また、集約の停止・再開の設定は、第2項の実証実験期間中であればいつでも変更できます。
なお、集約の停止・再開の設定は、参加放送局または番組ごとではなく、すべての参加放送局及び番組に共通するものです。最後に行った集約の停止・再開の設定が、すべてに反映されます。

※いずれもフジテレビのデータ放送サンプル画面です。各社ごとにデザインが若干異なりますので、あらかじめご了承ください。
各社が個別に収集する視聴データの送信停止については、各社ごとにデータ放送及びホームページ等に掲載しておりますのでご参照ください。
- 日本テレビ:
https://www.ntv.co.jp/pim/log.html - テレビ朝日:
https://www.tv-asahi.co.jp/tvdata/ - TBSテレビ:
https://www.tbs.co.jp/company/regulation/privacy/privacy_shichou.html - テレビ東京:
https://www.tv-tokyo.co.jp/viewinglog.html - フジテレビ:
https://www.fujitv.co.jp/data-housou/shichodata.html
12.お問い合わせ先
本実証実験に関するお問い合わせ先は、以下の参加放送局各社の視聴者窓口です。
-
在京5社実証実験コールセンター03-3534-2694
月~金 午前9:00~午後9:00まで
開設期間:1月14日(火)~2月4日(火) -
日本テレビ放送網株式会社
-
株式会社テレビ朝日03-6406-5555
月~金 午前8:00-午後11:10 土曜 午前10:00-午後10:00
日曜 午前10:00-午後6:00 祝日 午前11:00-午後7:00
https://www.tv-asahi.co.jp/ -
株式会社TBSテレビ
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株式会社テレビ東京
-
株式会社フジテレビジョン